あえて寒い廊下へ出たがる猫 でも結局…


こまちさん、そこどいてもらえませんか


家の中で、その時いちばん自分にとって快適なスポットを本能的に見つける猫。

我が家の愛猫「こまち」、今朝はこたつならぬこんなところでまるくなっていました。


こまちぬくぬく.png


お湯を沸騰させたばかりの電気ポットと、炊き立てご飯が入った炊飯器の上。

頭とお尻をあぶって、気持ちよさそう。

そろそろ、人間たち朝ご飯なんだけどな…。

どかすには忍びないので、家族3人今日の朝食はパンと牛乳にしました。

黒猫に お釜とられて もらい飯


そんなこまちですが、遊ぶ時は元気いっぱい。朝と夕方は最低限、気が向くとほかの時間帯でも遊びをせがんできます。


で書いたように彼女の狩り場はいくつかあるのですが、我が家の中で冬いちばん寒い場所もそのひとつ。

どこかというと…廊下なんです。



長くて寒い、我が家の廊下


うちの家族が住んでいるのはちょっと変則の賃貸物件で、上に大家さんご夫妻がいらっしゃる2世帯住宅の1階部分。基本的に一軒家の作りですから空間がゆったりとってあって、廊下もそのひとつ。

IMG_2137.JPG

ほとんど書庫と物置と化してますので狭く見えますが、幅1メートル・長さは10メートル近く。

普通のアパート・マンションより広くて長くて、そして風通しがいい分空気の循環が良すぎて冬場はとにかく冷え込みます。


家内とふたり暖かいダイニングキッチンで晩酌をしていて、途中で廊下に出ると一気に酔いが醒めるほど寒い

飲んでる最中どうしてもトイレへ行きたい時は、カミさんに「これから八甲田山で雪中行軍してくる」、用を済ませると「天は我らを見放したか!」と叫びながらダイニングに転げ込むのが私のルーティーン。安い遊びですね。



お父さん、こまちも行く行く!


こちらが決死の思いでドアを開けると、それまでストーブ前の一番いいところで寝ていたこまちがむっくり起き上がって

「あ、お父さんこまちが好きなとこへ行く。遊んでくれるんだな。私も行くよ!」

するりと足元を抜けていっしょに廊下へ出てくることが、毎回ではありませんがけっこうな頻度であるんです。3年前のクリスマスイブの時もそうでした。


「お父さんトイレ行くだけだから。寒いから遊ばないよ、早くあったかいとこ戻ろ」

と誘っても、


こまち木枯らし.png


冷たーい廊下で、じっとこちらを見て佇んでいます。

修行僧かあんたは。





こまち修行僧.png






やがてさみしくなっちゃって…


かわいそうだとも思いますがこちらはお酒が入っていることでもあり、「じゃあお父さん先行くね」と言い置いていこうとすると



こま遊べ.png


必殺猫ビーム発射。

「えっ、私と遊ばないの行っちゃうの?ひどい!」

という視線を背中に痛いほど感じながら、ひとりダイニングへ。



廊下からはしばらくこまちがお気に入りのダンボール箱に入ったりして一人遊びしている気配がしていましたが、やがて音がやむと…


こまち入れて台詞つき.png



小さな声で鳴きながら、ドアにそーっと手をかけています。

それを見た娘が

「まぁこまちったらあんな寒いとこでかわいそう!

まるでマッチ売りの少女みたい!!早く入れてあげて」

と言ったのをいただいて、こしらえたのがこちら。


マッチ売り2.png

もちろんいつまでもマッチは売らせておきません。

すぐ入れてあげて、家族みんなでなごやかにイブを過ごしました


このやんちゃで真っ黒な、ムクムクした小さい生き物がいるだけで我が家の暮らしは笑いが絶えません。

猫親バカの極みですが、うちの「こまち」のエピソードまたお時間ございましたらおつきあいください。

ご拝読、ありがとうございます。

入船亭扇治







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